2018.05.29更新

妊婦がインプラント治療してはいけない理由

インプラントといえば高額な治療費が必要で手術も大変なイメージがあります。
それにも拘わらず人気が高いのは違和感を感じにくいので天然歯と同じように噛む事が出来る、またブリッジのように健康な歯を削る必要がないといった点が挙げられます。
ただしインプラントは誰にでも勧められるものではなく、子供や妊婦は治療を受けない方が良いとされています。

そもそも妊婦はお腹の中の胎児を育てるために様々なリスクを抱えています。
まずインプラント治療を受けるとなるとレントゲン撮影が必要になりますが、放射性を浴びると胎児への奇形などの影響が出る可能性があります。
レントゲン写真数枚で先天性異常が生じる危険性は少ないですが、妊娠時に必要以上に放射線に浴びるのは避けるのに越したことはありません。

またインプラント手術を受ける時は歯肉を切り開くので大量の出血を伴います。
さらにインプラントを埋め込む時は麻酔や手術後の化膿などを防ぐための抗生物質、痛み止めの鎮痛剤など多くの薬を服用する事になります。
これらの薬の中には胎児に影響を及ぼすものも含まれており、さらに産後に母乳で育てる時に母乳が薬で汚染されている事もあるため、むやみに薬を使うのは良くないと考えられています。

これらの理由以外にも、そもそも妊婦は非妊娠時と違って体調が著しく変わりやすいです。
妊娠初期であれば悪阻に苦しむ人も多く、長時間口を開けたまま治療を受けるのは体に負担がかかります。
また妊娠後期になってお腹が大きくなった頃も、仰向けで治療を受ける事でお腹が圧迫されて気分が悪くなる事もあります。
そういった事から、わざわざ多くのリスクを抱えてまでインプラント治療を受ける必要はありません。

ただ例外として、自分が妊娠している事に気付かずインプラント治療を開始してしまったケースもあります。
まず大事なのは妊娠が発覚した時点で主治医の歯科医に相談する事です。
妊婦の歯科治療はあまり好ましくはありませんが、治療の途中で歯を失ったまま放置しておくと、噛みあわせや歯列のバランスが崩れる場合があります。
積極的な治療を受けられずとも、抜けた歯の代わりに仮歯を装着するなどの応急処置をしておくと歯列の崩れを防止することができ、さらに次にインプラント治療を開始する時もスムーズに行う事が出来ます。

また無事に出産した後も体は大きなダメージを受けており、睡眠不足などで疲労も溜まります。
さらに薬を飲むと赤ちゃんが飲む母乳にも影響を及ぼします。
そのため妊娠期間中だけでななく、産後1年間ぐらいはインプラント治療も控えた方が良いとされています。

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